4月3日、土曜日。
珍しく、私と妻の休みが重なった。
「せっかくだから、何処かに出かけない?」
「いろいろ買い物もしたいし」と妻。
「いいよ」
幸い、天気も悪くない。
決まりだ。
まずは洗車だ。
先日の黄砂で黒の愛車はみっともない有様である。
ついでに給油を済ます。
🚙 🚙 🚙 🚙 🚙 🚙
次は、
パン大好きの妻の頼みで駅前のデパートへ向かう。
車で待つこと40分、
限定販売の大阪堺、泉北堂の`’極み食パン`’をゲットした妻は
上機嫌で戻ってきた。
ヤレヤレだ。
車内に、バターと牛乳のいい香りが広がった。
🚙 🚙 🚙 🚙 🚙 🚙
さあ、本番、出発だ。
行き先はずいぶん悩んだ。
近すぎてもつまらないし、遠すぎても疲れる。
残り桜も楽しみたいし、
美味しいランチを食べられれば尚更いい。
決まった先は鳥取市内から約40分、
若桜町(わかさちょう)である。
城下町から宿場町となった歴史と文化が残る町だ。
大型バイクの「隼」と同名ということから隼ライダーの聖地と
なっている隼駅、「男はつらいよ」のロケ地である安部駅などをもつ
若桜鉄道の終着駅でもある。
登場した町でもある。
古いドラマだが、いまでも時折り再放送されているので
ご覧になった方も多いはずだ。
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林業と観光に頼るこの町の人口は
1960年代には1万人近くいたものの今は3000人弱、
移住定住の推進や子育て支援の充実をはかってはいるが、
少子化や転出超過による人口減少が止まらないのが現状である。
解消すべき課題は山積しているが、美しい自然、古い町並み、
歴史的建造物、若桜鉄道のSLを使ったイベントは魅力的だし、
冬はスキーが楽しめる。
だから、何とも勿体ない。
まずは、この町を多くの人に知ってもらうことだろう。
しばらく町を散策する。
昔の記憶を呼び覚ますような佇まいが色濃く残る、
そして、なぜか懐かしい。
ランチはダイニングカフェ新(ARATA)に決めた。
吉川豚を使ったトンカツで名の知れた店である。
迷わずとんかつ定食をオーダーした。
キメが細かく柔らかい肉質で適度に脂ののったロースを使用、
揚げ油に米油を使っているので
油キレが良く、サクサクとした食感だ。
かなりボリュームもあったが、二人共ぺろりと平らげた。
その後、道の駅:若桜「桜ん坊」に立ち寄り、
地元産のお米とこごみを買って
帰路へ。
🚙 🚙 🚙 🚙 🚙 🚙
心も体も満ち足りた週末の小旅行、
若桜町・・・ゆっくりじっくり何度も味わいたい町だ。
車内に満ちる食パンの甘い香りに誘われたか?
「夜はパンにしようかな」と言って妻は笑った。
あいにく明日は雨の予報、
🌸 桜の季節もそろそろ終わる。
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