星野陸也
強くなりました、
逞しくなりましたね。
以前のボンヤリした顔つきが
勝負師のそれに変わり
‘’勝ちたい、勝つんだ‘’という強い意志が
こちらまで伝わってきた。
プロの領域ではこの気持ちの持続が
最も大事なものだと私は信じている。
加え、飛距離やパッティングも
より磨きがかかっていた。
最終日はショットが荒れ気味だったものの
粘りのゴルフで見事に勝ち切った。
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それにひきかえ、
期待の石川遼はあえなく撃沈。
‘’コースマネジメントをしっかりして・・‘’と
石川は口にしたけれど、
残念ながら徹底出来ていなかった。
やはりどこかで飛距離を欲しがってる。
多少曲がってもグリーン近くにもっていけば
パーは獲れる自信はあるのだろう。
・・・だから振り回す。
やさしいコースならそれも出来るだろうが
セッティングの難しい今回のコースや
欧米のコースではそうはいかない。
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石川のゴルフはターゲット意識が薄く
アッサリしたゴルフに見えてしかたない。
ボギー叩いてもバーディ獲ればいいじゃないかじゃなく、
もっとパーを大事に獲りにいくゴルフ、
良いときと悪いときの差があるバラツキプレーじゃなく、
もっとしつこく粘れる大人のゴルフ、
石川もそろそろそんな年齢にきたんじゃないかと思う。
才能は図抜けている、
それは誰もが認めるところだが、
技に溺れすぎてはいけない。
派手なイーグルじゃなく、愚直にパーを重ねていくゴルフ、
スコアは伸ばせなくても、決して落とさないゴルフ。
そんなゴルフが出来れば、石川はより魅力的になり
より強いゴルファーになるだろう。
それに比べ、
松山英樹のコースマネジメントは頑なである。
徹底してリスクを避ける。
それが出来なければスコアが出ないように
なってるのが米ツアーのコースである。
もちろん上手く行かない時もあるが
それを補う卓越した技術と集中力、
我慢し続けるハートの強さと体力がある。
そして何より強烈な向上心がある。
7年連続のトップ30がそれを証明している。
今月17日には
⛳メジャー、【全米オープン】が開幕を迎える。
松山のほか、日本からは今平周吾、金谷拓実、そして
石川遼がこの大舞台に挑む。
石川はどんなゴルフを見せてくれるのか?
アメリカで通用する道筋や余地は残されているのか?
私は祈る思いで彼のプレーを見つめることになるだろう。
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余談:
ずっと気になってたのは
星野が最終日身に付けていたウェアに書かれていた文字だ。
THE JOURNEY TO BETTER
DEDICATED TO IMPROVING YOUR GAME
「あなたのゴルフのさらなる向上のために力を尽くします」
これって、スリクソン(ダンロップ)の企業メッセージなんですね。
星野もダンロップもいい仕事をしたってことかな。
まさにウイン・ウインだ!