渋野の予選落ち。
想像できなかった。
わずか1打足らなかった。
もし誤所からのプレーの2打罰がなければ
決勝ラウンドに進めたわけではあるが
渋野自身が求めていたところはそこではないでしょう。
⛳ もどかしい予選2日間だった。
報道では、オフ期間に相当なトレーニングを積み
よりパワーを付け、ショートゲームのバリエーションも
増やしてきたとあった。
どれだけ飛距離が伸びたのだろう?
私も楽しみにしていたし、渋野本人も自分自身に
期待をしていたと思う。
自信満々でコースに乗り込んできたと想像する。
しかし、他の選手との飛距離差も思ったほどでもなく、
球は曲がり、アプローチも確率が悪い。
渋野の心の内は
「アレっ?」ではなかったか。
練習(場)と実戦(コース)は違う。
僕たちも幾度も思い知らされたことだ。
練習ではやたら調子いい、
(そう、練習場シングルって言葉があったね)
今日はベストスコアだせるかも?
ところが、1発目のショットが上手くいかない。
そこで考え始める。
どうして?
練習では上手くいってたのに。
一日中あれこれスイングをいじりだして
散々なラウンドで終わる。
僕たちアマチュアとプロではレベルが違いすぎるが
共通するゴルファー心理は同じでしょう。
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※ 渋野のスイングを久しぶりに見たわけだが
よりハンドダウンになっているように思えた。
手が長いせいもあるのかな?
ハンドダウンはたしかに力を入れやすいので
飛距離アップを期待できるが
クラブはシャットにあがり横振りになるので
球は左に行きやすくなる。
まして渋野は猿腕(猿手)
アドレスではしっかり左脇が締まるので
フェースターンも鋭い。
よほど、身体のターンが同調しないとドローというより
フック球になる。
それを嫌ってか、
両ヒジとグリップで出来る三角形を小さくして
クラブが常に体の正面にあるスイングで
正確性を担保しているように見えた。
でも残念ながら、肩回りの増量した筋肉量は
正確性を保証してくれない。
昔から飛距離と正確性の両立は難題である。
※ 今回の渋野は以前のような
思いきりのいい伸び伸びしたスイングではなかった。
ソフトボールで培った振る力と持って生まれた感性を
消してしまっている。
マシーン化でゃなく、もっと渋野の腕の自由度を
拡げるべきではないか。
パワーアップしたため、シャフトも男子並みの重く、
硬いシャフトに変えたという。
しかし、私には気持ちよく振り切れていたようには
見えなかった。
筋肉疲労の回復が遅れているのかもしれないが
そこはもっと慎重になるべきだ。
体を壊す危険性もある。
※ もう一つ、無観客がそのプレーヤーに及ぼす影響だ。
観客がいない方が緊張しなくていいプレーが出来る、
そんなゴルファーはプロ向きではないし
そもそもプロにはなれないだろう。
私を見て!見て!
それこそプロの姿勢であろう。
渋野の無邪気な笑顔と白い歯は多くのギャラリーが
作りだすもの。
素晴らしいパフォーマンスもギャラリーが
強烈に後押しして可能になる。
渋野はまさに観られて活きる選手。
寂しいが、笑わぬ渋野は魅力的に映らなかった。
プロは2年目が難しい。
「死ぬほど練習しなくては」と語って
コースを去った渋野。
これからの立て直しに期待しよう。
やっぱりあの笑顔を見たいものね。
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