前日からの激しい雨は小降りに変わりはしたが、
以前シトシトとコースを濡らしている。
空と日本海が混じり、
集まったのは高校時代の同級生9名。
コンペと銘打ってはいるが、ゆるいゆるい親睦ゴルフだ。
不義理ばかり重ねていた私を誘ってくれたことに
まず感謝である。
スタート前のロビーでは
「久しぶり!」の声が飛び交う中、
私は探り探りの会釈。
・・・見たことがあるような、
・・・ないような。
実際、私にとってほとんどのメンバーは
卒業以来の顔合わせである。
なにせ我々の時代は11学級、
教室とサッカーの部室と学生食堂しか
知らない私にとって残念ながら
付き合いのなかったメンバーが大半だ。
まして卒業からはや48年の月日が過ぎた。
顔つきも体形も頭頂部も当然様変わりする。
だから、お互い、なんとなく、ほほえみながら頷く、
これでいい、これで十分。
みんな頑張って生きてきたってことだ。
確実なのは、
このメンバーの中に雨男がいるってことだが
まあ仕方ない。
ゴソゴソ、ガヤガヤするなか、
それぞれスタートした。
私の組は3名、
幸い?よく知っている男たち、
幹事が気を遣ってくれたのだろう。
一人は愛すべき賑やか男、ゴルフもそのまんま。
あと一人は正反対の実直男、ゴルフも堅い。
それぞれのスコアは・・・武士の情け、
公開は控えよう。
私は煩わしい雨とトリッキーなコースの罠にスッポリはまり、
OB3発やらかして久しぶりに叩いてしまったが
悔しさはない。
スポンサーリンク
同じ時代を生きてきた仲間たちと
元気にゴルフが出来ること、
それだけで心は温まる。
斜面を行ったり来たりでヨボヨボになっても
悲しい濡れネズミになっても笑いは絶えない。
次回の開催はいつになるのかは分からないが
それまで皆元気でいてほしい。
プレーが終わるころ、雨は上がり
砂丘がくっきりと陰陽を見せてくれた。
帰り際、陽気な賑やか男は
一言捨て台詞、
「もういやだ、ここには二度と来んぞ‼」
ニヤッと笑った。
スポンサーリンク
今日は高校の同級生が集まって