朝早くからゴルフネットワークの画面に
かじりつき、
松山のプレーを見守っていたが、
6番、パー5のトリプルで
松山と私の「全米オープン」は幕を閉じた。
イーグルを1個、バーディを19個取っても
勝てなかった。
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ゴルフネットワークの解説をしていたのは
昨年まで松山英樹の専属キャディをしていた
進藤大典氏。
アナウンサーから「キャディの一番大事な仕事は?」と
聞かれた進藤氏はこう答えた。
「絶対、ダボを叩かせないことです!」
なるほど!
私は唸った。
ボギーなら、取り返せるチャンスは
来るだろうが、
いくらプロとはいえ
2つ取り戻すのは大変な作業である。
まして、トリプルは致命的である。
メジャーは我慢大会、
ショットもパットも
そう悪くない印象だっただけに
何とももったいない試合だった。
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そこで、進藤氏の発言が重みをもってくる。
綿密なコースマネジメントを選手と共有できるか?
メリハリのある冷静な判断力を持ち合わせているか?
選手の性格、思考、癖を知り尽くしているか?
そもそも、密なコミュニケーションがとれているか?
・・・私には、
松山ひとりが闘っているように見えた。
ゲーリー・ウッドランド
最後まで、落胆を見せず、
後半は4バーディ、2ボギーと盛り返した松山は
さすがだが、
結果をみれば、優勝したG・ウッドランドとは12打差がつき
悲願のメジャーに手をかけることは
出来なかった。
いつの日か
メジャー最終日、18番グリーンで
歓喜の抱擁を交わす松山と進藤氏の姿を
夢想してしまう私がいる。
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