選ばれしプロ30人の最終決戦、
会場は、例年通り、「東京よみうりCC」
この試合の面白さは,
若干打ち下ろし約230ヤードの
最終18番ショートホールに
集約されるだろう。
石川遼ならずとも多くのプロが口を揃える、
日本でトップ3に入る難ホールである。
その難しさは風の読みやその距離だけではない、
なんといっても奥から手前に急激な傾斜が付けられ、
さらに硬く、速く仕上げられたグリーンである。
最終ホールが、パー5じゃなくパー3、
逆転のイーグル狙いのパー5も、もちろん面白いが
トップがその位置を守れるかどうかの
難関パー3も、よりスリリングだ。
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思い出す感激の光景は5年前のこと、
2013年、第50回記念大会での
このホールでのことだ。
トップの位置でこのホールを迎えた
宮里優作と2位の呉阿順(中国)との差は3打、
宮里の初勝利には
ダブルボギーでもOKの状況だったのだが・・・
宮里のティーショットはグリーン左にこぼれ、
そこからの2打目アプローチは、
ハーフトップ気味に低く飛び出し
反対側のラフまで転がり落ちた。
ピンまでの距離はわずか6ヤード。
近い!
それもグリーン横から。
難しいアプローチが残った。
‘’とにかく上りのラインに付けて2パットでいきたい‘’
サンドウェッジを手にした宮里の3打目、
フワッと浮いたボールはピン上1,5Mに落ちた。
・・・そこからは怖ろしいほどの下り傾斜だ。
向きを変え、ゆっくりと動き出した球・・・
止まれ!
ピンに当たれ!
そして次の瞬間、
宮里と大観衆の願いを込めた白球は
意志を持つかのようにコトリとカップに沈んだ。
プロ11年目、
劇的なチップインパーでの悲願の初優勝、
涙を誘った感激のフィナーレでした。
果たして、今年はどんなドラマが
待ちうけているのでしょうか?
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さらに今回は、テレビ中継する日本テレビが
国内スポーツ中継史上初の
「マルチ弾道システム」を初導入するといいます。
それは、18番ティーグラウンドの真後ろとホール側面から
選手達の弾道を瞬時に中継するシステムで
選手達のそれぞれの番手による攻め方や
持ち球、球の高低などが立体的に映し出されるというから
一層楽しみです。
他にも、見どころは盛りだくさんだ。
今平周吾が初の賞金王タイトルを獲得できるのか?
11人の初出場組の戦い方は?
どん尻で出場権を得た石川遼の大まくりは?
小平は、米ツアーでもまれた実力を発揮できるのか?
そして、
ユニークなスイングばかりが
取り上げられているが
その実力も決して侮れない
崔虎星(チェホソン)のプレーだ。
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この試合で今季も終わりかと思うと
何だか寂しくなる。
30人のそれぞれの想いとプライドを賭けた
最終決戦、
しっかり見届けたいと思う。