堀琴音に、わずかながら光が差し込んできた、
そんな気がした。
先週の‘’NEC軽井沢72ゴルフトーナメント‘’では
予選二日目に今季初の68。
それまでの試合では、
予選通過ラインにはるか及ばないスコアだったが、
今回はあと2打の成績だった。
実際はその2打が、近いようで遠いのだが・・。
しかし、プロといえど、調子の上がらないときは
60台は出ないものだ。
一時の大スランプからは、抜け出したように
感じたのは、私だけではないはずです。
ゴルフが上向きになったきっかけとして
コーチを森守洋氏に変更したことも
大いに関係しているでしょう。
森氏は、高校卒業後、アメリカでゴルフを学び、
帰国後は、台湾のレジェンド、陳清波プロに師事し
ダウンブロー打法を身に付け、近年では
原江里菜プロなどを育てたコーチとして知られています。
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また、氏のレッスン本は、私のバイブルの一つでもあるので
ある意味、堀琴音と私は弟子仲間ということだ(違うか)
堀のスイングの特徴は、
トップの位置が高く、そこから一瞬の間を置いてから
極力手を使わず、重力を利用しながら下半身リードで、
クラブを引き下ろすスイング。
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それに対し、森氏の理論は一貫して、
下半身リード、ボディターンを否定する。
つまり、手の振りを最優先にする理論である。
言い換えれば、クラブ全体を振るのではなく
フェースを振る意識が大切だという。
手を洗った後のパッ、パッと水を切るあの動き、
それがヒジから下の自然な動きで
効率的な動きだといっている。
この動きこそ、ヘッドスピードを飛躍的にアップさせ
当然、飛距離もでるのだと強調するのである。
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堀のスイングは、
切り返しのタイミングがバッチリ合えば
距離も方向性もある程度確保されるだろうが、
ひとたび、タイミングがずれれば、
振り遅れやカット打ちになり
球が暴れてくる危険性がある。
※ リバースピボット気味なのも気になるところ。
リバースピボット
→ 本来ならば、トップで右に体重が乗るべきところが、
頭が左足に残ったままトップまで振り上げること。
左一軸スイングと違い、
打点も不安定で飛距離も出ない。
データは嘘をつかない、
堀のドライビングディスタンスは、232,74 ヤードで69位、
フェアウェイキープ率は、84位の57,5%、
申ジエは、233,56 ヤード(65位)と堀と大差ないが
フェアウェイキープ率は、トップの75,0649 %。
ここが違うのである。
曲がる、飛ばないじゃ
到底戦えない。
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堀の良い部分を残しながらの、
スイング改造は、決して簡単なことではない。
両極にあるといってよい守氏の理論と堀のスイング、
どう折り合いをつけるのだろうか?
まずは、何かを変えていこうという堀の勇気、
これは認めてあげなきゃね。
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今週開催の、「CAT Ladies」で、
4月初めのスタジオアリス女子オープン以来、
今季2度目の予選突破なるのか?
堀琴音のあの無邪気な笑顔を
早く見たいものです。