🔶 全英リコー女子オープン
期待の畑岡奈紗は、
決勝ラウンドに進めませんでしたが、
もう一人の達人押し、比嘉真美子は粘りのゴルフで
4位タイに食い込み、日本人選手の意地をみせました。
最終結果を眺めていたら、比嘉の上位に、
見慣れない名前を見つけました。
『ボーナノン・ファトラム』,
15アンダーで2位に入った、
タイの選手です。
メジャーの今大会、
日本人選手で予選通過を果たしたのは
前述の比嘉真美子と岡山絵里の2名のみ。
それに対して、タイは何と6名の選手が
決勝ラウンドに進み、そのうち4名の選手が
25位以内に入っているんです。
12名を決勝に送り込んでいる韓国は別格ですが、
今や、日本を凌ぐアジアの強国としての
地位を確かに築きつつあるようです。
🔶 タイの選手の躍進の秘密は?
急速な経済発展で、ゴルフ人口が爆発的に増加し、
それに伴い、ゴルフ場も次々建設されたことや、
タイの世界的企業(ビール会社、シンハーなど)が
ジュニアからプロまでサポートするシステムを
構築していること、それと同時にコーチングや
大きな役割を果たしたと言われています。
また、タイでは、初等教育から英語を学びます。
そのことも、環境や欧米人に気後れせず、
海外にチャレンジしやすいといえるでしょう。
この部分が日本とは大きく違うところでは
ないでしょうか。
タイの若手プロが見据えるところは、
今や日本ツアーではなく、世界の舞台なのです。
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タイガー・ウッズの母親がタイ人であるということが、
多くの人がゴルフに目を向けるきっかけをつくり、
主に欧州で活躍するトンチャイ・ジェイデイや
キラデク・アフィバーンラトらの男子プロ、
女子では、何と言っても世界ランク1位の
アリヤ・ジュタヌガーンや、
今季米ツアーで初優勝を遂げた
姉のモリヤ・ジュタヌガーンらの存在が、
ジュニアゴルファーの憧れでもあり、
情熱の源となっているようです。
アリヤ(左)・モリヤ姉妹
🔶 日本にもいますよ、タイの鉄人が・・
シニアツアーのみならずレギュラーツアーでも
無類の強さを発揮しているタイ人プロゴルファーがいます。
もうご承知ですね、
鉄人、プラヤド・マークセンです。
今季シニアでは参戦5試合で4勝、実に勝率8割、
ゴルフではあり得ない数字です。
圧倒的な強さで、3年連続シニア賞金王の座を
ほぼ確実にしています。
国を挙げて強化に取り組んでいる中国も
近い将来、必ずや、ゴルフ強国に成長するでしょう。
インド、台湾、フィリピンでも
有望な若手選手の台頭が見られます。
ぬるま湯に浸かっているうちに
日本は、どんどんアジアからも
置いてきぼりを食らっているんです。
いつまでも、松山や畑岡頼みじゃ
情けない。
日本の若手プロたちよ、
志を高く持つならば
今すぐ、世界へ打ってでよ!
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