ウエルズ・ファーゴ選手権
予選2日間を終えて、首位に立ったのは、
世界ランク673位の無名プロ、ピーター・マルナティ。
周囲も、きっと本人も、驚きの単独トップ(7アンダー)だ。
前々回の記事にも挙げた
優勝候補の主な選手たちはどうだったのか?
ジェイソン・デイが2位タイ(6アンダー)、
リッキー・ファウラーが20位タイ(1アンダー)、
ジャスティン・トーマスと
パトリック・リードが28位タイ(イーブンパー)、
ロリー・マキロイ、フィル・ミケルソンが揃って
48位タイ(2オーバー)で予選を終え、
決勝ラウンド進出を決めた。
そして、松山英樹は、
初日6オーバーの77の135位タイ。
優勝どころか予選落ち必至、
期待していた私は大いに落胆したが
ここからが、松山のスゴイところ、
2日目は3アンダーで回り、
予選カットライン上のトータル3オーバー、
69位タイでからくも予選通過を果たした。
とにかく、予選を通過しないと
何も始まらない。
松山は、前回出場した2016年大会でも、
初日は2オーバーの101位タイと沈んだが、
2日目は71と粘り、62位タイで
ギリギリで決勝ラウンド進出を決めている。
これが、
松山の実力、底力といえばそれまでだが、
運も多分に持っているように思えてならない。
今回、松山は、
終盤3ホール、いわゆるグリーンマイルを
「1アンダーでクリアしたことが良かったんだろう」と語り、
「後半はドライバーを含め、ショットが良くなってきた、
あとは、パッティングが気持ちよく入れば、
こんなところにはいない」と自信をみせた。
以下の記事でも触れたが、
そう少し、グリーンマイルについて補足しよう。
1999年公開のアメリカ映画「グリーンマイル」内で
描かれる囚人が電気椅子に向かうまでの
緑色に塗られた長い通路からきているといわれる。
会場のクエイル・ホロークラブの上がり3ホールが、
そのグリーンマイルと呼ばれる難所である。
3ホールともウォーターハザードがからみ、
連続する3ホールとしては、2007年以降、
‘’アーメンコーナー‘’をしのぎ
対パーの平均スコアでワーストを記録している。
技術はもちろん、精神的なタフさと
度胸を試されるこの3ホールが、
優勝の行方を決める大事なキーホールであり、
ここを征服した者が優勝カップを掲げることができるのだ。
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首位と10打差ある松山だが、
このコースでは何が起こるか分からない。
2016 年大会では最終的に11位まで駆け上がったが、
さて今大会は?