2打足りなかった。
わずかともいえるし、
この2打が限りなく遠いともいえる。
男子下部の、2018年 Abema TVツアーの第2戦、
【i Golf Shaper Challenge in 筑紫丘】に挑戦した
宮里美香は、予選二日間を71、74の1オーバー、86位タイ、
残念ながら、予選通過はならなかった。
過去、男子レギュラーツアーには、ミシェル・ウィーが
2005年、06年と連続で日本の「カシオ・オープン」、
宮里藍が05年に「アジア・ジャパン沖縄オープン」に
挑戦したことがあるが、予選通過にははるかに及ばない
成績だった。
レギュラーツアーでなく、下部ツアーということで、
少し割り引いて考えなければならないが、
先週同じく、このAmebaTVツアーの開幕戦、
「Novil Cup」に出場した横峯さくらが、
トータル10オーバー、128位で
予選落ちを喫したことを思えば、
よく頑張ったといえるだろう。
スポンサーリンク
女子選手を苦しめるのは、何といっても、コースの設定距離だ。
今回の設定は、7,101ヤード、
8番のミドルは458ヤード、10番のミドルは何と494ヤードもある、
アマチュアにとっても女子プロにとっても立派なロングだろう。
10番ミドル
女子レギュラーツアーの最長コースでも
6,500 ヤード(パー72)だから、
単純に言えば、長いロング1ホール分余計に長いわけだ、
つまり‘’パー77‘’くらいの長さを感じてプレーする感覚になる。
まして、開催コースの筑紫丘ゴルフクラブは
アップダウンが激しいコースである。
それを考えれば、ドライバーの飛距離が230ヤードあるかないかの
宮里美香の2日間、71,74の1オーバーは大健闘と言えるのだ。
逆に、宮里より下位で予選落ちの男子選手は、
ちょっと情けない・・・一層の奮起を促したいね。
初日を終わって、インタビューに答えた彼女の言葉である、
「10番のミドルは、私にはパー5と想定した、
そこで頑張ってバーディを狙う感覚、
他のミドルも結構長いので、3オン1パットでしのぎ、
その代わり、何とかパー5でバーディを取ろうと思った」
なるほど! 納得!
ただ、そう考えるだけなら、アマチュアでも出来る、
問題は・・それを徹底できるかどうかなんだね。
アマチュアは悲しいくらいブレまくる。
メリハリがない。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
宮里のそれを支えるものは、ユーティリティや
フェアウェイウッドの扱いの上手さであり、
グリーン周りの小技、しぶといパッティングにある。
さすが、日本ツアーで2勝、
アメリカツアーで1勝あげた実力者である。
それも日本での2勝は、いずれも最高峰の日本女子オープン、
難しいセッティングゆえ、より集中力が増し、
届かないと分かっているから、
コースマネジメントも冴えてくる、
そんなタイプの選手なんだろう。
ドライバーが飛ばなくても、十分戦えたこと、
今回の挑戦は、
宮里美香にとって予選通過より
もっと大事なことが再確認できた、
意義ある大会になったのではないだろうか?