私はしっかりと目に焼き付けた。
本当におめでとう、小平奈緒。
W杯15連勝中、 勝ち続けてきたからこその不安、
このまま勝ち続けられるのか?
今度は負けるんじゃないか?
襲い掛かる不安、
一発勝負への緊張、
そして計り知れない重圧。
14組インのスターㇳラインに立った
小平は、何を思っていたのだろう?
スタートは、ほんの一瞬立ち遅れたようにみえたが
中盤の気迫の加速、そして誰にも負けないという
執念でゴールを駆け抜けた小平のタイムは36秒94、
オリンピック新での優勝、悲願の金メダルを獲得した。
想像を絶する努力がやっと報われた小平の顔は、
安堵感と心の底からの喜びで輝いていた。
そして、小平が日本女子スピードスケート初の金メダル。
スポーツを愛する一人として、
努力が報われる日を目にする幸せと、
歴史をしっかりと目に焼き付けることが出来たこと、
私自身も感動をかみしめている。