復活は近いのか?
小田孔明
飛距離を活かした豪快な攻め方と
得意なロングアイアンの切れで
通算8勝を挙げ、2014年には賞金王にも輝いたが、
翌年からは、トップ10には幾度か入るものの
勝利は挙げられず、徐々に自身のスイングや
プレースタイルに懐疑的になっていったという。
小田のスイングは、独特だ。
その特徴は極端にインサイドに引き込むテークバックだ。
女子選手の鈴木愛も同じようにインサイドに引っ張るが、
小田の場合はさらに深くインに引いているように見える。
ゴルフレッスンでは、決して推奨されないスイングだろう。
小田は、不調と共に、変則といわれたこのスイングに
疑問が湧いてくる。
自分への絶対的な自信を失えば、
プロの世界では勝てなくなる。
「イメージ通りの球が出ない」
「飛距離が落ちて自分のゴルフがわからなくなった」
と深刻なスランプに陥った小田は、
ある試合会場で、偶然目にした
大先輩のレジェンド、伊沢利光に
すがる思いで、助言を求めた。
伊沢といえば、
01、03年と2度の賞金王に輝き、ツアー通算16勝、
01年のマスターズでは、タイガー・ウッズ、デビッド・デュバル、
フィル・ミケルソンに次ぐ4位に入り、
アーノルド・パーマーに「KING OF SWING」と
いわしめた美しいスイングの持ち主である。
その美しいスイングの主はこう言った・・・
「いいんだよ、どこに上げたって」
「気楽に上げればいい」
「ダウンスイングからフォローでオンプレーンに
下りてくれば問題ない」
「大丈夫、ダウンスイングは綺麗だから・・」
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【いいんだ、これで!】
今年の前半戦は、5試合連続予選落ちを喫したが、
ここ2週、太平洋マスターズでは6位、
先週のダンロップフェニックスでは9位の成績を残した。
ツアーもあと残り2戦。
今週開催される【カシオワールドオープン】(高知:kochi黒潮CC)
小田にとっては、は08,09と連覇を果たした相性の良い大会だ。
小田は、もう一度輝きを取り戻せるか?
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その諸葛孔明の言葉を小田に贈ろう、
【知者は時に後れず、勇者は時を留めず】
知者は好機を逃さない、勇者は決断をためらわない
多数の個性派スインガーが、
ツアーに彩りを添える、
そうでなきゃね!