私のゴルフ仲間の一人に、
ショットを打つたび、「ウッ!」とか「グッ!」とか
声を発する人がいます。
力入っているんですね、相当。
その人は、テークバックがビックリするくらいゆっくりなのに、
切り返しから、スピードが極端にアップして
力まかせのインパクトを迎えるんです。
見事なくらいのリズム、テンポが非対称です。
一度、「もう少し、バックスイングを速くしてみたら」、と
アドバイスしたことがあったのですが、
そうすると、今度はさっぱりボールに当たりません。
挙句の果てに、空振りをする始末、
首を傾げながら、「ナンダかなー」と彼。
染みついたリズム、テンポを
変えるのは、想像以上に難しいようです。
彼もゴルフを始めたとき、「テークバックは、藍ちゃんみたいに
ゆっくり上げるように」と、教わったに違いありません。
奇跡的にタイミングが合えば、ナイスショットも生まれるのですが、
ひとたび狂えば、ダフり、テンプラ、引っ掛けのオンパレード、
そのレッスンの“”ゆっくり“”には、「スイングプレーンをなぞるように」、が
抜けていたのでしょう。
////////////////////////////////////
バックスイングをゆっくり、は悪いことではありませんが
行きと帰りのスピードが極端に違えば、正確なミートは
難しいでしょう。
飛ばしたい気持ちやプレッシャーなどが原因で
体が力むと、リズム、テンポが狂いやすくなり、
結果、ダウンスイングのスピードが速くなりがちです。
いわゆる「打ち急ぎ」というやつです。
打ち急がずに一定のリズム、スピードで振るためには
息を吐きながら、インパクトを迎えることです。
人は、力むと息を止めてしまいがち。
緊張しているときも実は、息を止めているんです。
息を吐きながらのスイングは、
余分な力みも取れ
本来のリズムで打ちやすくなります。
コースでは、ついつい忘れてしまうので、
普段から息を吐きながら、
リズムを整える練習をしてみて下さい。