ジョン・ラームは、スペイン出身の22歳、
翌週のアメリカツアー「クイッケンローンズナショナル」で、
プロデビューした、今、注目の飛ばし屋プロです。
ジョン・ラームのスイングの特徴は、
トップがコンパクトで、
フォローが大きいことです。
アマチュアは、
飛ばためには深いテークバックが必要だと信じ込み、
左肩をアゴの下までもってこなくちゃと
一生懸命身体をねじったり、
勢いを付けて、手を高く持ち上げたりします。
しかし、その結果、
右に身体が流れたり、
トップでシャフトが飛球線とクロスしてしまったり、
トップで力みが出たりして、
かえってインパクトが緩み、飛距離も思ったほど出ず、
球もばらけてしまったりするのです。
トップを必要以上に大きく取ると、インパクト以前に
エネルギーを使い果たしてしまうのです。
右利きの人なら、身体の右サイドの運動量より、左側の運動量を
大きくするという意識を持ったほうがいいでしょう。
トップまでは、意識的に右手は殺し、
身体の左サイド(左肩からクラブヘッドのライン)を一直線にして
テークバックをします。
(このテークバックなら、必要以上に上がりません)
右手の出番は、切り返し後、腰のリードで引っ張ってきた
クラブヘッドが、右腰付近を通過するころからです。
つまりコックを解き始める瞬間から、添えるだけだった右手を
積極的に使ってグリップを返し、ヘッドを走らせるのです。
インパクトではなくフォローで
ヘッドをビューンと走らせる意識がもつことこそが、
肝心のインパクトでヘッドスピードを最大限にできるのです。
この感覚を実感するには、よくいわれるように
クラブを上下逆さまに持って、素振りをし、
インパクト以降、身体の左側で、ビューンと音を
させるドリルが有効でしょう。
飛ばすために欠かせないヘッドスピードは、力任せの
スイングでは得られません。
かえってダウンスイングの最初で、腕や右肩に
力が入り過ぎると、ヘッドスピードは上がらないことを
理解して下さい。
ポイントは右手の使い方なのです。
テークバックでは、添えるだけの感覚で、
ダウンスイング中盤から、弓をしならせるように
力強く使うのです。
さらに、インパクト以降のフォローでヘッドを走らせれば
20ヤードの飛距離アップも不可能ではありません。
さあ、早速、あなたも逆さまにしたクラブを振って
ヘッドを走らせる感覚を掴みましょう!