マスターズの舞台、オーガスタのグリーンは
ガラスのグリーンと言われます。
下り斜面では、触っただけで、
20ヤード先のグリーンの外に出てしまうほどの速さで、
アマチュアなら手に負えない超高速グリーンです。
3パット、4パットの連発で、全くゴルフにならないでしょう。
速さだけではありません。
幾重にも重なった傾斜と大小のコブが
さらにパットを難しくさせています。
選手がカップの方向とは、まったく違う方向にボールを
打ち出すのを、あなたも見たことがあると思います。
マスターズに勝つためには
この超難度のグリーンを制することが必須です。
パットの名手といえば、ジョーダン・スピース
15-16年のPGAツアーでは、平均パットNo,1。
グリップはクロスハンド、フォワードプレスを入れるストロークで
数々の難パットを沈め、2015年のマスターズを制しました。
スピースは、カップを見ないで打つ、
いわゆるノールック練習が有名ですが、
そうすることで、手をどう動かすかとか、
どうやってパターフェースを引くとかに神経が取られず、
ただカップに入れることだけに集中できるといいます。
スピースは、そう飛距離が出るほうではありませんが、
特に、このコースは、フェアウェイにピンポイントで、
打っていかなければ、決してスコアを作れません。
大きく曲げれば、池、クリーク、林に入れてしまい、
パーさえ拾うことが難しくなります。
ラフに入れてしまえば、硬いグリーンには止められません。
その点でも、フェアウェイキープ率とパーオン率の高い
スピースにとって有利に戦えるでしょう。
そして何といっても、スピースとこのマスターズとの
相性の良さです。
マスターズには、3度の出場ですが、
最初の年、2014年には2位、
翌年は優勝、
そして昨年は2位と、抜群の相性の良さを
みせています。
スピースを優勝候補から外すことは出来ませんね。