日本を代表する名匠 井上誠一氏の集大成といわれる
韓国のイ・ミニョン選手の
日本ツアー初優勝というかたちで幕を閉じた。
プレー経験が無いので、実際のところはわからないが、
テレビで見る限りにおいても、このコースの難易度は想像出来る。
地形を活かした戦略的なホールと傾斜のキツイグリーン、
最終組の3人のプレーは、一進一退、非常に見応えがあった。
一般的に、フェードはドローに比べて飛距離が
落ちると言われていて、多くの女子プロは、
飛距離不足を補うために、ドローを選択するが、
イ・ミニョンのフェードは十分、距離も出て、
コントロールも抜群だった。
体幹の強さと、フェード一本で勝負するという
心の強さをみせた堂々の勝利だった。
自分のゴルフスタイルを貫ける
又一人、強い韓国人プロの登場である。
終盤16番でダボを叩き、惜しくも優勝には届かなかった渡邊彩香、
ラスト18番では、バーディを取り、意地をみせてくれた。
あれだけのショット力をもっている彼女だ、
到底、私には、理解も習得も出来ないが、ぜひスピンコントロール
という技術を彼女は身に付けて欲しい。
そして、最終組のもう一人の、申ジエ。
彼女も、淡々とプレーをしていたが、ダウンスイングで、
早く体が浮いてしまうショットが時折見られた。
このコースは平たんな所が少なく、風もあり、休み明けの体には
少しキツカッタのかもしれない。
体調さえ戻れば、真の実力者、これから何度も優勝争いに
絡んでくるだろう。
それにしても、申ジエのクラブフェースの打球痕、
すごいですね。
一点に集中して、そこだけ丸く塗装が剥げていた。
かっこいい。
プロは、それだけ練習していて、それだけの技術があるんだと
いうことを彼女の打球痕が如実に表していた。
スタジオアリス女子オープン。
同時に開催されるマスターズに勝るとも劣らない
熱い戦いをまた見せてほしいものです。