桜の開花はまだ?
満開はいつ頃なのか?
世の中も、人々の会話はそれで、もちきりである。
テレビでは、お花見グッズやら、場所取りテク、
そして定番のお花見弁当の特集。
どれだけ日本人は桜(お花見?)が好きなのだろう?
厳しい冬を越え、待ちに待った春の訪れ、
やわらかく、温かい日差しとともに、咲き始める桜、
桜は、日本人にとって、安堵と希望の象徴なのだろう。
そして、その淡い薄紅色は、
心の平穏と優しさも連れてくる。
桜は日本人のメンタリティそのものなのだ。
花見の由来は、古来から祓いのための
宗教的行事だったということで、
花を愛で、その下で、楽しむことで厄をはらい、
神様と過ごすとされていたようである。
桜は山の神が降りてくる時の目印となる木で
特別に重要視され、花見に付きものの酒も
本来は神に供したお下がりを皆でいただくもので
あったという。
今は、桜自体を愛で楽しむというより、
料理と酒を皆で持ち寄り、
ワイワイ楽しむ集まりのようになり
桜の花が咲く前から、
宴会をしているサラリーマンのグループさえいる。
眉をひそめる人もいるだろうが、
この際、野暮なことは言わないでおこう。
桜の命ははかない、
その咲き誇った短い季節に寄り添ってあげればいいのだ。
人の笑顔は何となく、こちらの気持ちも
明るくさせる。
しかし、その花見が危ないという。
桜の花のほぼ80%を占めている
ソメイヨシノが危機を迎えているという。
伝染病にかかりやすく、
それにかかれば、樹は衰弱し、枯れてしまう。
また、ソメイヨシノの寿命は約60年で、
戦後植えられた樹は次々と老朽化しているらしい。
その代用として、
病気に強く、開花時期もほぼ同じの
ジンダイアケボノ、
ヨウコウザクラ、
コガネイウスベニザクラなどの
品種が多くの桜の名所で、植え替えられているという。
桜といえば、ソメイヨシノ。
花が少し大きめで、花付きもよく、見た目も豪華、
又、散り際の花吹雪が美しいソメイヨシノ。
近い将来、見られなくなるかもしれない
その美しい桜を目に焼き付けておこう。
来週は、天気も安定して、気温も高くなるという。
私の住む町の桜も、やっと咲き誇りそうである。