私は、ゴルフに限らず、スポーツ全般に興味があり、
それは、大相撲においても例外ではありません。
大相撲が始まると、何故か、毎日、
チャンネルを合わせてしまっています。
しかし私は、今、とても複雑な気分でいる。
長い苦闘の末に、綱をつかみ、
さあ、これから稀勢の里の時代が
始まるのではないかと期待され、
また、その期待に違えず、立派な土俵を
務めていた彼に、またまた試練を与えるのかと、
私は暗鬱とした気分に襲われるのです。
やっと頂点をつかんだ男に
もう少し微笑みを投げかけてやれないのか、
相撲の神様がいるとしたら、
文句の一つでも言ってやりたい気分です。
しかし、しかし、
なんと、人生はドラマティックなのか。
千秋楽の今日、本割り、決定戦と2番、照ノ富士に勝ち、
横綱として初の優勝、2場所連続優勝を飾りました。
誰が、こんな筋書を予想できたでしょうか?
今後も長く、語り継がれる歴史的な一日となりました。
逆境を乗り越え、責任を全うするその姿は、美しい。
稀勢の里、本当におめでとう!
もう一つ、
こちらも嬉しいニュースが
飛び込んできました。
ベスト4以上を決め、世界ランク50位以内を確定させ、
マスターズ出場を確実にしたのです。
この試合まで、世界ランク60位だった谷原が、
50位以内に入るのは、正直難しいと思っていたのは、
私だけではないでしょう。
この試合が彼にとって、マスターズ前のラストチャンスだったし、
ほぼすべての出場選手が、格上だったからだ。
その上、一回戦の最初の対戦相手が、
世界ランク6位のジョーダン・スピース、
その組を勝ち抜けるのは、困難であろうと思われた。
しかし、そのスピースに圧勝。その勢いをそのままに勝ち上がっていき、
堂々と、ラストチャンスをモノにしたのです。
その揺るぎないゴルフと、ハードの強さに感服です。
準決勝の相手は、世界ランク1位の
ダスティン・ジョンソンです。
ドライバーの飛距離では、30~40ヤード置いていかれるだろうが
谷原のゴルフは、ショートゲームで、試合を作るタイプ。
ここまできたら、胸を借りるつもりではなく、
堂々と、渡り合って谷原のゴルフを展開して欲しい。
それにしても、マスターズへ3人の日本人選手の出場は
思わぬビッグプレゼントだ。
これもまた奇遇だが、3人とも、東北福祉大のOBである。
年齢は、谷原が38歳、池田が31歳、松山が25歳
年齢は違うが、同窓生というだけで、
精神的なリラックス度は高いであろうし、
逆に、同窓生だけに、それぞれプライドもあるはず。
いいライバル意識を持って、マスターズに
臨んでもらいたい。
ますます、楽しみになってきた。
マスターズは、4月6日開幕です。