気温はマイナス1度、
練習場のフィールドには、
雪が残っている。
冷たい風が打席に吹きつける。
まず、温かいコーヒーだ。
スイングに関して、どうしても
気になっていることがあって、それを試したいと思い、
寒さにしり込みするもう一人の自分をやっとの思いで、
振り切ってやってきたのだ。
ヒーターでしばし、体と手を温めてから、練習を始める。
何度か素振りをして、いつものように、
30ヤードのアプローチからだ。
アレ!
アレ? シャンクが止まらない。
どうして?
急遽、ボクのミッションは、シャンク撲滅運動に
シフトせざるを得なくなった。
このシャンクってやつは、忘れた頃にやってくるから
厄介だ。
シャンクは、上達した証拠だと、よく言われる。
カット打ちではなく、インサイドアウトに
振れるようになったということなのだろう。
かなり前だが、一緒にコースを回っていた友人が
突発性シャンク病に罹り、右回りで、グリーンを
半周したことがあった。
打った本人もボクも笑ってしまったが、
いつ、うつるか分からない怖い病だ。
昔、室田淳プロが、試合で、シャンクさせていたのを
思い出す。
スイングを知り尽くしたはずの、プロでもそうですから
本当に怖い。
早速、撲滅運動に取り掛かかり、数十発、アレコレ打ちながら
修正に努め、シャンクをさせない法則に辿り着いた。
①ボール位置の問題
オープンスタンスで、右足親指より少し右に
置き過ぎていたボールを、
真ん中と右足親指の間に置く。
今までは、ボールを右に置きすぎ、やはりインサイドアウトに
押し出すように打っていた。
②テークバック時の右手首の角度を変えないで、
両脇を軽く締め、クラブの振りと
体の回転を同調させる
カップに寄せたいと、大事にいこうとするあまり
手だけで、チョコンとボールに当てにいくと
何故か、シャンクが出がちです。
右手でクラブを操作せず、小さいスイングでも
一定のリズムで、体を回転させて打ちましょう。
②狙う目標はアバウトにする
大体、あの辺でいいやと思うことです。
その方が、リラックスしたスイングが
出来るでしょう。カップインとか、OKに
寄せようなんて思うから、体が止まってしまうのです。
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これで、一応、私のシャンクは収まりましたが、
又、いつ再発するか分からない。
常に、チェックすることを怠らないように
しなくちゃ。
それでも、シャンクが出てしまったら・・・
あくまで、応急処置ですが、
ア)意識して、クラブのトゥ側に当てる。
イ)スタンスを目標と平行に取り、パターのように、
両肘を張るようにクラブを持ち、振り子のように
スタンスなりに振る。
ウ)それでもダメなら、パターで打つか、
チッパーを用いる手もありますね。
シャンクを怖がると、不思議なことに連発しますので
もう一度、おさらいしておきましょう。
ボール位置を決めたら、あとは、軽く脇を締めて
テークバックとフォローのスピードを
同じにして、体を回転させて下さい。
これで、もうシャンクに悩むことは
ないはずですよ。