以前から知っていて、気になっていた。
一度、見に行かなきゃとずっと思っていた。
今日は休み、天気もまずまずだ、
よし、決めた、出かけてみよう。
約1時間。
丁度、鳥取県の真ん中あたり
赤碕町の菊港 東突堤先端部にそれは建っていた
ここ菊港は、寛永年間に築かれ、千石船の寄港地であり
江戸時代には、藩米の積み出し港として、栄えた古い港です
【波しぐれ三度笠】
世界的彫刻家で、作庭家、samurai artistといわれた、
流政之作の、白御影石で作られた3体の石像が、
日本海に向かって立っています。
設置は1989年、 高さは4,33M、
昔の旅姿を象徴しています。
平成7年には、鳥取県景観大賞に選ばれています
「三度笠」とは、顔を覆うほど深く作られた菅笠のことで
テレビや映画の時代劇で、渡世人が被っている印象が強いのですが、
元々は、江戸時代に江戸、京都、大坂などを毎月、
定期的に三度、往復した飛脚が被っていたことから、
この名が付いたそうです。
木枯らし紋次郎を思い出す・・ボクだけ?
実際、石像の横に立ってみると、デカい。
存在感に圧倒される。
今日の日本海は比較的穏やかだったが、荒れた海や
吹きつける風、降りしきる雪の日などは、また、違った
感慨を持つだろう。
潮の香りがする、
波があるのに、とても静かだ。
不思議な感覚だ。
象徴としている厳しい世間と
人生という旅を、見守っている姿は、
ミスマッチのようで、何故か、ミョーにしっくりする。
このセンス、すごい。
しばらく、ボクは、この渡世人と一緒に
遠くの海を眺めていた・・・