私がゴルフが始めたころは、
手引きカートでのプレーでした。
それから、
ボックス内に入れたゴルフクラブだけが、レール上を移動し、
プレーヤーは歩くといったスタイルのコースが増え、
現在は、どこのゴルフ場でも当たり前に
乗用カートが導入されています。
乗用カートも自分で運転するタイプと、
ボタンで動かす電磁誘導タイプがありますね。
今や、そのカートで、フェアウェイまで
乗り入れることができるコースもあるそうです。
さぞかし、コース管理担当の方も苦労なさっているのでは
ないでしょうか。
私の家の近くのショートコースでは、
セグウェイでセルフプレイが出来ますし、
ゴルフ場の景色もプレースタイルも、
ずいぶん変わりました。
スポーツとレジャーが共存する時代になりました。
この乗用カートのおかげで、年輩の方や、女性ゴルファーは
恩恵を受けているとは思いますし、
プレー進行も速くなるわけですから、
ゴルフ場にとっても利点は多いでしょう。
しかし、いいコトばかりではありません。
実際、何年か前に、運転乗用カートの転落事故が起こり、
お亡くなりになったゴルファーもいます。
私の運転ではなかったのですが、
一度坂道から転がり落ちそうになったこともありますし、
雨の日に、打ち終わったクラブをバッグに戻さず
カート内に持ち込んだとき、何かのはずみで、
クラブがブレーキ板に挟まり、止まれなくなって
大パニックになったこともありました。
この点、電磁誘導タイプは、
そういった危険性は少ないといえますが
・・・なにしろ、遅い。
歩いたほうが速いんじゃないかと思うくらいです。
いきなりの提案ですが、
いっそのこと、歩きませんか?
もっと歩きましょうよ!
歩くことはスポーツの基本ですよね。
カートに乗ってばかりじゃ、
スイングの土台の足腰だって鈍っちゃいます。
男子プロはもちろん、女子プロだって全ホール歩くんです。
アマチュアでも、大きな試合はカート使用禁止です。
打って乗って、打って乗ってじゃ、リズムは作れません。
歩くスピードとスイングのリズムには共通点があるんです。
フェアウェイを歩きながら、
考える時間をもつことも大切です、
ゴルフは考える時間が必要なのです。
コースの攻め方、風、次打に持つクラブ・・・
歩いていると、ハッ!と思い出したりします、
忘れていた自分のスイングのチェックポイント。
普段の運動不足の解消のためにゴルフに来ている人も
多いのではないですか?
それなら、もっと歩きましょうよ!
え、《オレはいつも、クラブ3本持って走り回っている》って?
失礼しました、
それはたいへん結構なことです。
え、あなたは、いつも最初にカートを降りるから
みんなに追いつこうと、走ってるって?
そうか! たまにはゆっくり、
カートに乗っていたい気分、
分かりましたよ。