女子ツアー、ニチレイレディースは
テレサ・ルーが、2位に5打差をつけ、貫禄の勝利。
テレサ・ルー(台湾)、本名は蘆暁晴(Lu Hsiao ching)。
06年のアメリカツアー参戦時に
アメリカ人が発音し易いようにと
テレサ・ルーに改めた。
07年~4シーズンアメリカツアーのシードを守った
実力者だ。
10年から日本ツアーに参戦、
今回の勝利で、日本ツアー通算14勝目である。
女子世界ランクは、現在30位、
日本を主戦場にしている選手では、
26位のキム・ハヌル、27位のイ・ボミ、
28位の申・ジエに次ぐ4番手。
リオ五輪に台湾代表として戦ったことも
記憶に新しい。
日本人選手のトップが38位の鈴木愛なので
勝って当然の選手なのである。
得意なクラブがドライバーということだけあって
素晴らしいスイングだ。
シャフトのしなりを活かしたよどみないスイング、
力みがまったく見られない。
上半身と下半身の捻転差がすごいし、切り返しが絶妙。
インパクトゾーンのヘッドの加速が素晴らしい。
飛距離も出るはずだ。
しかし、凄いのは、飛距離だけではない。
パットを含むショートゲームも上手い。
アプローチも、シンプルさを通しているが、
それを貫くメンタルの強さと何より勝負強さが
テレサ・ルーの最大の武器である。
日本女子ツアーのドライビングディスタンスを
見てみると、
1位:葭葉ルミ
2位:穴井詩
3位:山城奈々
4位:テレサ・ルー
5位:川岸史果
6位:渡邊彩香
このスタッツをみても、飛ぶだけでは
勝てないのが分かるし、
逆に、テレサ・ルーが強いのもうなずける。
結婚して成績が落ちる女子ゴルファーが多い中、
テレサ・ルーはミセスになって、早や2勝目。
精神的な支柱を得たこのチャーミングな台湾人プロは
今後ますます勝利を重ねそうだ。