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達人の粋なゴルフスタイル

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温泉旅館の【おしぼり迎え】って、知ってますか?

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ゴールデンウィークに、温泉地に旅行する人も

多いと思います。

 

のんびり温泉に浸かり、美味しい料理を楽しむ・・

いいですね!

 

日本人にとって、これ以上の幸福感を味わえるものは

そうないでしょう。

 

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最近では、外国の方も日本の温泉の良さを知り、

少し丈の短い浴衣で、温泉街を散策する微笑ましい姿も

チラホラと目にします。

  

 

旅館は、日本文化が残る今では数少ない施設の一つでしょう。

 

数寄屋風の建築物、日本庭園、懐石料理、着物、下駄、

立ち居振る舞い、作法・・。

 

【和のこころ】、大切に残していきたいものです。

 

戦後、日本の豊かさの向上と歩みを合わせるように

観光旅行、とりわけ温泉旅行が発展していきました。

 

戦後、食糧難の時期には米を持参して、湯治に行く人が

多かったといいます。

 

その後、日本は高度経済成長期に入り、温泉地は大いに

発展していきます。

 

インフラ、鉄道、道路などの整備、

モータリゼーションの発展に歩調を合わせるように、

旅館側も資金を投入して大型化をはかっていきます。

 

昭和60年頃には、温泉(秘湯)ブームが起こり、それまでの

男性中心から、主役は女性に移っていきます。

露天風呂や足湯が注目され始めたのもこの頃でしょう。

 

それまでは、お色気が売りの歓楽地としての

温泉地が多く、圧倒的に男性のものでした。

 

その後、時代の変化、ライフスタイルの変化、

個人の嗜好も変わり、海外旅行も増えていきます。

旅行形態も、団体旅行からグループ、個人へと移っていったのです。

 

大型バスを何台も連ねる社員旅行や

大型団体客がほとんど無くなり、

旅館側のサービスも、

誕生日プレゼントや、大浴場の男女入れ替え、

モーニングコーヒーのサービスとか、

女性風呂にお花を浮かべたり、色浴衣のチョイスができるなど

グループ、個人、女性客向けにシフトしていったのです。

 

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これから、お話する【おしぼり迎え】というのは、

毎日、大型バスを使ったいくつもの団体客を、

お迎えした頃のおもてなしの一つです。

 

それは、到着される前に、担当客室係がおしぼりを持って、

バスに乗り込み、ご挨拶をさせて頂き、お客様それぞれに

お疲れ様のおしぼりを渡しながら、旅館にご案内するサービスのこと。

 

フロント勤務の者は、昼前には、当日来館する

それぞれの団体客数+5本のおしぼりをおしぼり器に入れ、

団体名、人数のメモを貼っておきます。

 

冬なら、スイッチを入れて暖めておきます。

 

忙しい時期などは、10台のおしぼり器がフル稼働するほどで、

それぞれ、40本だとしても、大量400本のおしぼりを

準備することになるのです。

 

そして、14時あたりを過ぎると、次々と事務所の電話が鳴り始めます。

 

来館前の最終休憩地に到着した

各団体の添乗員から電話が入るのです。

 

フロントは、各添乗員と団体の人員、部屋割り、夕食時間や、

入込ルートと最終休憩地の出発時間、利用バス会社などを確認します。

 

私が勤務していた旅館は、入込ルートが3本あり、

それぞれお迎え場所も決めてありましたので、

その団体の最終出発地と出発時間から

こちらが、旅館を出発する時間を計算し、

担当客室と担当フロントに出発時間を知らせ、

 

時間になれば、ボックスに移したおしぼりと係を車に乗せ、

そのお迎え場所に向かうのです。

 

お迎え場所に到着すると、フロント係は車外に出て、バスを待ちます。

 

バスの姿が見え、当館のお客様と確認できれば、

客室係に声を掛けます。

 

知らず知らずの内に、ボディのカラーリングやデザインで

どこのバス会社なのかは、遠目でも判別できるようになってくるものです。

 

客室係はそこで、おしぼりを

ボックスから、手提げかごに移します。

 

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バスが止まり、係が乗り込めば、

フロント係は車に戻り、急いで旅館に連絡です、

 

「〇〇ご一行、〇〇出発です」。

 

そこからは、そのバスの先導役を務めることになります。

 

 

玄関に立つ車両係は、旅館に入る最後のコーナーを曲がる

フロントの車を確認するやいなや、

館内のフロントに声を掛けます、

 

〇〇バス、ご到着です」。

 

そこで、フロントはその団体の担当客室係全員を入り口に並ばせ、

 バスが玄関に横付けされたら、三朝小唄のテープを回します。

 

「お疲れ様でした」・・

「いらっっしゃいませ」・・

「ようこそ、ようこそ」・・

 

旅情たっぷりの地元小唄と従業員が

お客様をお迎えするのです。

 

そこから、戦争のような忙しさが始まるわけですが、

おしぼり迎えの担当フロントは取り合えず、一安心。

 

しかし、実際は、こんな風に上手くいくときばかりではありません。

 

他の旅館さんに泊まる団体のバスを止めてしまったり、

 

チェックインが重なり、お迎え場所に向かうのが遅れて

途中で、そのバスとすれ違ったり、

 

待てども待てどもバスが来ないと思ったら、

打ち合わせと違うルートで、旅館に入ってしまったり・・

 

今思えば、毎日、目の回るような忙しさと冷や汗の

連続だったけれど、、ロビーに人が溢れ、

大いに温泉街が賑わった良き時代の

忘れられない一つの思い出の風景です。

 

今でも、おしぼり迎えをやっているのだろうか?

 

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辞めた今でも、走っているバスを見ると、つい

バス会社名に目が行っている自分がいるのです、

 

ホント、おかしいですね。

 

ちなみに、三朝温泉では、本日から

花湯祭りが始まります。

 

 

 

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